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ヴォルフ Wolf,Rudolf (1816-1893)

スイスの天文学者で科学史研究家.チューリヒ近郊に生まれ,ベルン天文台長,チューリヒ大教授を勤めた.1852年に11.1年の太陽黒点の周期を測定.ウォルファと共に「ヴォルフ黒点相対数」と呼ばれている太陽活動の指標を考案した.

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参考文献

中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ヴォルフ Wolf,Maximilian Franz Joseph (1863‐1932)

ハイデルベルグに生まれる.ハイデルベルグ大学で天体力学を学ぶ.天体観測にもはげみ,同大学で天体物理学を教える.1986年ハイデルベルグ市内のケーニヒシュトール州立天文台初代台長となり,1901年からハイデルベルク大の天文学教授を兼任した.

写真観測の分野で活躍し,彗星,小惑星,星雲の捜査と研究を行った.初めて写真観測での小惑星発見(ブルシア)の他,231個もの小惑星を発見.1909年にはハレー彗星の回帰を検出した.小惑星発見にステレオコンパレーターを初めて採用した.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウォルファ Wolfer,Alfred (1854ー1932)

スイスの天文学者.1893年から,R.ヴォルフのあとチューリヒ天文台長となった.ヴォルフとともに黒点相対数を考案.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ヴォロンツォフ・ヴェリヤミノフ Vorontsov‐Vel'iaminov,B.A. (1904‐  )

旧ソ連の天文学者.1934年よりモスクワ大学教授.銀河,惑星状星雲のカタログ制作で有名.プレディキン賞を受賞.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウーズー Auzout, Adrien (1622-1691)

フランスの天文学者,物理学者.1647年には巧みな真空実験を考え出す.ピカールと共に2本の髪の毛を使ったマイクロメーターを開発.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウーティエ Outhier, Reginard (1694-1774)

フランスの天文,地理学者.1727年に太陽と月の運動を示す天球儀を発明.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウマル・ハイヤーム ‘Umar Khayyam (1048-1131)

アラビア(ペルシャ)の数学・天文学者,詩人.マリク・シャー天文学宝典をまとめ,モハメッド暦を改良しマリキー暦(ジャラーリー暦)をつくった.これは,ちょうどユリウス暦を改良してグレゴリオ暦を作ったことに相当する.どちらかというと四行詩集ルバイヤートで有名.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウーリー Woolley,Richard van der Riet (1906‐  )

ウェイマスに生まれる.ケープタウン大,ケンブリッジ大学で学び,1933年に王立グリニッジ天文台の主任助手となる.1939年,ストロムロ山天文台の台長となり,1955年にスペンサージョーンズの後を継いで王立天文台の第11代の王室天文官となった.退職後,南アフリカ天文台の初代台長となる.1963〜65年には王立天文学会の会長をつとめる.ゴールド・メダル受賞.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウラストン Wollaston, Francis (1731-1845)

イギリスの宗教家で天文学者.ドロンド製の望遠鏡を備えて木星面の縞や大赤斑などの観測を行った.太陽スペクトルを観察して紫外線を発見.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウルグ・ベグ Ulugh Beg (1394‐1449)

数学者,天文学者,歴史家.天文表と1,018個の星を含む「ウルグ・ペグ星表」を作る.中央アジアのスラーニアに生まれた.祖父のチムールに育てられ,15歳でサマルカンド市とマベラナカー郡の支配者となる.1420年,高等教育の施設「マドラサ」をサマルカンドに設立.4年後,3階建ての天文台と六分儀ファフリーをつくる.1447年,チムール帝国の王位につくが,自分の息子によって暗殺される.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


ウンゼルト (1905- )

ドイツの天体物理学者.理論太陽物理学,恒星の大気・自転・元素組成の研究で知られる.恒星間ガスの線スペクトルを発見.スペクトル線のプロファイルから,恒星大気の運動等を求める方法を提案.名著「恒星大気の物理学」「現代天文学」で有名.

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中山茂編「天文学人名辞典」恒星社


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