白色矮星 white dwarf

恒星の一種で,太陽程度の質量で地球程度の大きさの星.

星の表面温度は1万K以上でその色は青白いが小さな星なので放出している光の量は少なく,見つけることは困難である.質量が太陽の8倍以下の主系列星では,星が進化して赤色巨星になったとき,その膨張した外層が星の外へ流れ出してゆく,そのときに残された中心部分が白色矮星として残る.白色矮星はもはや核融合によるエネルギーの生成はしておらず,内部に残った熱エネルギーのみで光っており次第に冷えて暗くなってゆく.また連星系の場合では,星の進化の途中で一方の星がもう一方の星に外層にある水素の層をはぎ取られて,中心核がむき出しになり白色矮星になる場合もある.近接連星系の中にある白色矮星は,伴星と様々な相互作用をして,活動的な天体となる.新星新星型変光星,X線連星,I型超新星など.

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参考文献

福江純,1988,降着円盤への招待,講談社
小平桂一・日江井栄二郎・堀源一郎,天文の辞典,平凡社