たて座

学名:Scutum ・略符:Sct・概略位置:赤経18時32分・赤緯−10度・20時南中:8月25日・肉眼星数:20・星座面積:109平方度

夏の天の川の中,わし座いて座の間にある小星座で,肉眼でみても明るい目立った星はなく,その気になって探さないと見つけにくい.17世紀のドイツの天文学者ヘベリウスが設定した.星座が作られた頃は「ソビエスキーのたて座」と呼ばれたが,現在では単に「たて座」と呼ばれている.

δ星は,4時間39分の周期で変光している,たて座δ型変光星の代表星である.4.9〜5.2等の範囲で変光しており,ヒヤデス運動星団に属している.また,この星座には,1681年にベルリン天文台のゴットフリード・キルヒによって発見され,メシエによってM11の番号が付けられた明るい散開星団や9.5等と少し暗い散開星団M26がある.