2020年の火星最接近

去る10月6日は、火星が最接近しました。火星と地球は約2年2か月おきに接近しますが、2020年の接近では約6200万km程まで近づき、望遠鏡ではその表面の模様がわかるほどとなりました。下の写真は最接近の10月6日夜22時頃に、美星天文台101cm望遠鏡で撮影された火星の画像です。黒っぽい模様や、右上に「極冠」と呼ばれる水と二酸化炭素からなる氷が確認できます。

2020年最接近の頃に美星天文台101cm望遠鏡で撮影された火星(credit 美星天文台)

火星はしだいに地球から遠くなっていきますが、11月末までであれば、望遠鏡を使えば十分にその模様がわかる程度の大きさで見えます。肉眼でも、秋の空の中でひときわ明るく輝いて見えますので、ぜひ探してみてください。空の中での探し方は国立天文台のページなどもご参照ください。