ネオワイズ彗星(C/2020 F3 NEOWISE)の観測


早朝の北東の空低く、非常に明るい彗星が見えています。2020年3月に見つかったこのネオワイズ彗星(C/2020 F3, NEOWISE)は、7月12日現在で約1等星の明るさで見えています。肉眼では見つけるのは大変かもしれませんが、双眼鏡などを使うと、その雄大な尾を観察することができます。彗星は今最も明るい時期を迎えており、この後、1週間もすると暗くなって探すのは大変になってしまいますが、興味がある方はぜひ探されてみてはいかがでしょうか?
上の写真は、 2020年7月12日早朝に井原市星空公園で美星天文台職員が撮影したネオワイズ彗星の姿です。わずか10分ほどの間でしたが、雲間からその姿を撮影することができました。
彗星の探し方
彗星はこの後、夕方の空で見えやすくなります。7月15日ごろでは日没1時間後の北西、地平線からの高度10度程度のところで約2等星の明るさで見えると予想されています。7月20日を過ぎる頃には地平線からの高度20度以上でみることができますが、明るさは3-4等星とどんどん夕焼け空の中では探すのが難しくなっていきます。日没が見えるような、なるべく北西方向の視界が広い場所(山の展望台など)で探すと、見つけやすいかもしれません。
撮影画像のデータ
撮影日時 | 2020年7月12日 朝4時頃 |
撮影場所 | 井原市星空公園 |
撮影機材 | FSQ-85 f=327mm (トリミングあり) |
カメラ | sony α7, ISO6400, 4秒露光1枚 |