【速報】はやぶさ2の観測に成功しました

美星天文台101cm望遠鏡で捉えられた小惑星探査機「はやぶさ2」

2020年12月4日23時頃、美星天文台101cm望遠鏡で小惑星探査機「はやぶさ2」の観測に成功しました。美星天文台では12月5日深夜にも「はやぶさ2」の観測を予定していますが、「はやぶさ2」はとても暗く、カメラで長時間露光してようやく写る程度となります。観望会中の望遠鏡を覗いての観察は予定しておりませんので、予めご了承ください。

上の画像中、白い線で示された淡い点が「はやぶさ2」となります。「はやぶさ2」の動きに合わせて画像を足し合わせていますので、周りの星が線のように伸びて表示されています。

撮影日時2020年12月4日 14:14:07 ~ 14:16:43 (UTC)
総露光時間120秒
使用機材美星天文台101cm望遠鏡 + STL-1001E(冷却CCDカメラ)
撮像フィルターClear filter
撮影条件

本観測は「おかえりはやぶさ2観測キャンペーン」(JAXAはやぶさ2プロジェクト、日本惑星協会、日本公開天文台協会)の一環として行われました。観測に必要な「はやぶさ2」の位置情報は本キャンペーンより提供を受けています。

2020年度第三期公募観測募集(1月~3月)

美星天文台101cm望遠鏡2020年度第三期の公募観測を募集いたします。応募締め切りは12月4日(金曜)です。下記の募集要項に従いご応募ください。 一週末(金土日)につき、一グループのみの割り当てとなります。また、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各種利用制限が実施されております。どうぞ募集要項をよくお読みのうえ、ご応募ください。

ふたご座流星群を見る会(R.2 12月14日月曜日)

美星天文台では、12月14日(月)に極大をむかえるふたご座流星群の観察イベントを下記のとおり実施いたします。 新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、密集した状態となることを避けるため、電話による事前申し込み制となります。場内(駐車場含む)は予約された方のみご利用いただけます。周辺への路上駐車は、近隣の方への迷惑となりますのでおやめください。

日時12月14日(月) 18:00-22:00
場所美星天文台
定員80名程度
予約方法定員になり次第、申し込みを終了させていただきます。
定員に達しましたが、キャンセル待ち(先着10組)をお受けしています。既に申し込みされた方からキャンセルが出た場合のみ、先にキャンセル待ちを申し込まれたかたからご案内します。
受付を終了いたしました。

定員になり次第、本ページ上においても告知いたします。どうぞご了承いただけますと幸いです。 定員に達しました。上記の通り、キャンセル待ちの受付を行っております。

いばら天文講座(2020年度)

2020年度のいばら天文講座を下記のとおり開催いたします。

第三回「夜空に輝く星のスペクトル」

日時2月14日(日) 14:00~15:30
場所アクティブライフ井原
講師前野 将太(美星天文台技師)
受講料無料
申込方法美星天文台へ電話(0866-87-4222)にて申し込み(締切 2月13日)

スペクトルは光を色ごとの強さに分けたものです。同じように見える星もスペクトルは全く異なることもあります。その仕組みや星の多様性などについて分かりやすく解説します。

第二回「イオンエンジンが切り開く宇宙探査~「はやぶさ2」とその先~」

日時1月30日(土) 14:00~15:30
場所井原市市民会館 鏡獅子の間
講師西山 和孝 氏(宇宙科学研究所 准教授)
受講料無料
申込方法美星天文台へ電話(0866-87-4222)にて申し込み(締切 1月30日)
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止となりました。

イオンエンジンは燃料消費が極めて少ない高効率の宇宙用電気ロケットです。推進力はたった数gにすぎませんが、年単位の長時間をかけて惑星間航行を可能にします。「はやぶさ」「はやぶさ2」では日本独自のイオンエンジンが採用され、小惑星サンプルリターンという探査分野で世界をリードしています。イオンエンジンのこれまでの実績と深宇宙探査技術実証機DESTINY+などの今後の計画についてお話します。

第一回「2020年ノーベル物理学賞・ブラックホールの形成について」

日時12月6日(日)14:00~15:30
場所アクティブライフ井原4階視聴覚ホール
定員30名 (先着順)
講師伊藤 亮介(美星天文台技師)
受講料無料
申込方法美星天文台へ電話(0866-87-4222)にて申し込み(締切 12月5日)

2020年のノーベル物理学賞でも話題となったブラックホールと、その観測について、分かりやすい言葉で解説します。

小型望遠鏡講習会(スターウオッチングクラブ会員限定)

望遠鏡を使ってみたいけど、使い方が分からない、赤道儀望遠鏡にチャレンジしてみたいけど難しそう…とお思いの方はいらっしゃいませんか? 全く望遠鏡にさわったことが無い方から、赤道儀や大型望遠鏡(101cm望遠鏡含む)チャレンジしてみたい方までの幅広い方を対象に使い方講習会を行います。 美星天文台にある大小様々な望遠鏡を実際に動かしながら練習できる絶好のチャンスです。 また、ご自身の望遠鏡を持ち込んで頂くことも可能です。

本講習は「美星スターウオッチングクラブ」会員限定企画となります。


参加をご希望の方は、前日までに電話(0866-87-4222)へお電話ください。
電話にて氏名、人数、望遠鏡の有無をお伝えください。

日時11月3日(火・祝) 16:00-17:00
予約電話 0866-87-4222

美星スターウオッチングクラブについてはこちらから

美星発!ブレーザー天体カタログについて

美星天文台では夜間公開終了後に、天文台職員による研究観測も実施しています。ここでは普段、天文台ではどのような研究が行われているのか、その一部をご紹介したいと思います。

「ブレーザー天体」とは、中心に非常に重たいブラックホールを持ち、活動的な性質を示す銀河の中心核(活動銀河核、AGN)のうち、その中心核から「ジェット」と呼ばれる、ほぼ光速のプラズマ流が噴出している天体の総称です。ブラックホールは物質を吸い込む天体という考えが一般的ですが、中にはブレーザー天体のように物質を物凄い速さ(秒速30万km程度)まで加速して噴出する天体もあります。ブレーザー天体は、宇宙空間で観測されている起源不明の高エネルギー粒子(=超高速物質)の源ではないかと考えられている天体の一つですが、実際にブラックホール近傍でどのように物質が加速されているかは、よくわかっていません。

Image Credit: IPAC-Caltech
ブレーザー天体の想像図 (Image Credit: IPAC-Caltech)

2020年9月16日、アメリカの科学誌「The Astrophysical Journal」から一編の論文が出版されました。論文は美星天文台の職員と、スタンフォード大学、京都大学、広島大学などの研究者からなるグループの研究成果で、それは8万個以上の「ブレーザー天体」と呼ばれる種族の天体の詳細な場所や性質をまとめたカタログについての成果となっています。

近年、世界中の科学者が協力して、このブレーザー天体の正体を探る研究を行っていますが、美星天文台でもこれらの天体について観測研究を行っています。研究では、過去の観測からブレーザー天体であると考えられている天体をひとまとめにした「カタログ」と呼ばれるリストを元に、観測が行われてきました。しかし、これまで使われてきたカタログには様々な課題があり、またカタログに登録されている天体数も1万個程度でした。そこで、我々の研究グループでは、インドとアメリカの電波望遠鏡で観測された約50万個の天体から、88,211個のブレーザー天体の候補を選び、新たなカタログを作成しました。下の図は、全ブレーザー天体の天球面上での分布を示したものとなります。

カタログに含まれる88,211天体の、天球面上(銀河系座標)での分布。銀河面と南天の天体は除く( Itoh et al 2020, The Astrophysical Journal, Volume 901, Issue 1, id.3, 12 pp.)。

この新しいカタログにより、よりたくさんのブレーザー天体の観測が可能となりました。今後、美星天文台での研究観測はもちろん、世界中の望遠鏡での観測に本カタログが利用されます。今後のさらなる研究にどうぞご期待ください。

本論文は、こちらからもご確認できます。また、カタログはこちらからダウンロードできます。いずれも研究者向けの英語ページとなっております。

遊具など施設の一部利用制限について

施設老朽化のため、天文台敷地内の遊具、ツインドーム、スライディングルーフ付き小屋を立入禁止としています。危険ですので、立ち入らないようご協力をお願いいたします。

撤去が完了しました(11月23日追記)。

星っ子広場・遊具
ツインドーム
スライディングルーフ付き小屋

2020年度第2期(2020年9月~12月)公募観測プログラム決定

2020年度第2期の公募観測プログラムに関して、下記のとおり決定いたしました。

観測日代表者テーマ観測方法
9/4-6山田隆文高校生の観測実習(低分散分光)分光
9/11-13中谷浩吉アストロクラブふくやま観望会眼視、カメラ撮像
9/18-20伊藤聖夏季節の星の観測、星雲の撮影眼視、カメラ撮像
9/25-27藤原智子人工衛星の分光観測分光
10/16-18辻本久雄アストロクラブふくやま観望会眼視、カメラ撮像
10/23-25深川浩幸惑星、銀河・星雲の観望および撮像眼視、カメラ撮像
11/6-8藤原智子ETS-8の連続撮像カメラ撮像
11/13-15瀬尾日出夫季節の星座の星雲CCD撮影CCD撮像
11/20-22松下明広新星等の分光観測分光
12/11-13安藤和子共生星の分光観測分光
12/18-20深川浩幸秋・冬の銀河・星雲の観望および撮像眼視、カメラ撮像

台長預かり日は 10/30-11/1, 11/27-29, 12/4-6, 12/25-27 となっております。 利用を希望される方は天文台までメールもしくはお電話ください。